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「もう…自分の息子はいいの!?って。はぁ…」
ベッドに腰かけ、ハイヒールを脱ぐリュウシ。
履き慣れないため、足が痛む。
「…これじゃ、あまり歩けないよ。バレるのも時間の問題かな…」
すると、その時、ノックをする音が聞こえラクスの声がした。
「…リユ?入っても良いか?」
「はっ、はい!どうぞ!」
慌てて靴を履こうとすると、すぐにラクスが入ってきてしまった。
「リユ?足、どうかしたのか?」
「あ…これは…」
ドキッとするリュウシ。
すると、ラクスは、目の前で膝をつき、リュウシの右足を手にした。
「リユ…足が痛いなら、痛いと言わないか。この靴は合わないのだな。
別の履き物を用意させる」
ラクスは、その場を離れると、すぐに、かかとの低いサンダルを持ってきた。
「これなら良いだろう」
「すみません…ありがとうございます」
ラクスは、リュウシにサンダルを履かせる。
「よし。痛くはないか?」
「はい」
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