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リュウシは、不思議に思った。女性に男の召し使いをつけるだなんて。
すると、ルフは言った。
「リユ様、もし私では不都合がありましたら、別の者と交代いたしますが」
リュウシは、慌てる。
「とんでもないっ!!ルフ、これからよろしく」
「はい、よろしくお願いいたします、リユ様」
ニッコリ笑うと、部屋を出た。
ルフは、淡い青色の短髪に、空色の瞳をした少年だ。黒いスーツを着ている。
「ルフか…さすがに裸は見せられないけど、気は楽かな」
そんな風に過ごしていると、夕食の時間になり
ルフの案内で食堂に向かった。
そこでは、王、そして妃、ラクスがすでに揃っていた。
「さあ、リユ様こちらへ」
リュウシは、妃と向かい合う形に座った。隣にはラクスがいる。
妃は、美しくも、優しそうな女性だった。
「リユ、初めましてね。お昼に会えなくてごめんなさい。私は、ラクスの母のダリアよ、よろしくね」
「はい、お妃様、よろしくお願いいたします」
緊張するリユに、妃は言った。
「リユ、もう私たちは親子よ。お母様と呼んでね」
「は、はい!お母様」
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