第1章 見えざる飛竜

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ジークが2つ目を食べ終えた時だった。 「さて」村長は、飲み干したビールのグラスをカウンターにかざしておかわりを注文すると、ジークに話し掛けた。 「次はどうするかの?――どうじゃ、《バサルモス》でも?」ジークは、考え込んだ。バサルモスは、ジークも知っている。岩竜として有名で、また、《グラビモス》の幼態であった。 高い防御力を持ち、その名の通り、外殻は、鉱石よりも硬かった。
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