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「匠…お前絶対地獄行きだよ」
そう言われるのはこれで何度目だろうか。昔からそう言われ続けている。
「だろうな、俺が神ならそうする」
こんな応酬も何度目だろうか。
匠は慣れない煙草に咳をしながら、これもまた変わらない生返事をした。
そもそも神などいるのだろうか?もし神がいるならば、弱きを救い、悪を裁くのか。
だとしたら、今現在足下に倒れこんでいる酔っ払いはその神にも見放されたのだろう。匠はそう思った。
「…あんま持ってねぇな」
胸のポケットも、スーツのポケットも、鞄の中も探したが、大した額は得られなかった。
だが、これもいつものこと。
「次、行くか」
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