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「はっ。全然怖くないじゃない。」
(聞くんじゃなかった…って思った。
こんな赤い部屋の話もあるにね。。。
なぜ男子はこの手の話をよく知っているのか。)
「あれ?
なんかすごく手を握り締めてない?」
「そ…そんなことないわよ
ばっかじゃない! 」
今の私の手には誰も触れちゃいけないwww
「でもね」
「何?」
「さっき君たちが話していた赤い部屋の話は
この話よりも怖いって有名だよ? 」
「よし。じゃあ、赤い部屋の話は無かったことにー…」
え?って目をするな千尋!
「ここまで聞いておいて…由希ちゃん引くんだー
ふーん。。。」
当たり前だ!これ以上この手の話に付き合ってられるか!
「まぁ噂だし気にすることは無いよ
男子の間でも赤い部屋の話はあんまりしなくなったし」
「なんで?」
「あれ?知らない?
赤い部屋の話は死人が出たって噂があるからだよ。」
「死人!?
そんな都市伝説で死人が出るわけ!?」
「あくまで噂だよ、噂。
君たちと同じように赤い部屋について調べようとしたやつがいたんだ。
それで、何が起きたのかは分からないけど、
パソコンのディスプレイには赤い部屋のページが表示されていて、
そして、部屋ごと血で真っ赤になって死んでいたって話だよ。
それが本当かどうかは分からないんだけど、その一件以来、男子のネットワークの中でもこの話は危険度が跳ね上がってね、、、
赤い部屋の話はタブーとされているんだ。
だから、この話はあんまりしないんだけどね」
千尋ちゃんがゆっくり口を開いた。
「…そんなに危険な話なの??」
「そうだよ。だから、あんまり…」
「ストップ!それ以上この話するの禁止。」
千尋ちゃんめ…
なんて怖がった顔で聞いてやがる
そういう顔するときは嬉しくて仕方ないのを隠すフェイクなんだよ
これ以上、彼女の好奇心を揺さぶるわけにはいかない
「ほ…ほら、すっごく危ない話なんだって。
だから、この話は無かったことにしようよ。」
「なんで?」
目があまりにもキラキラしていて、もう止められない気しかしなかった。
あちゃー…
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