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「章大は昔から、人は殺せへん。虫すら殺せへんような優しい子やもんな」 ナイフが手から滑り落ちる。音を立てて床に落ちた。‥‥図星だった。殺さずに、急所を狙わずに、刺して遊ぶ。1つの楽しみを覚えたガキが馬鹿みたいに遊び続けるように。 昔、とこの男は言った。記憶を無くす前に会ったことが、ある‥?そんな話は聞いていなかった。思いだそうとすると、いきなり頭痛がした。 「い゙‥っ!」 頭を抑える。なんで、急に? 「ヤス?ヤス!」俺の異変に気づいた渋やんが俺を呼ぶ。 嗚呼、疲れた。そのまま意識を飛ばした。 _
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