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「お前は人殺しなんかしたくないだろうけどさ、俺だってしたくないんだよね」
章は頭を掻きながら笑う。
「でもさー、記憶無くして怖じ気づいて俺作っちゃうんだからさ、俺も好きにしていいよね」
何も答えない。否、何も答えられなかった。全て俺が悪いのか?記憶を無くしたねは何故?分からない。
「俺の主食は、人の不幸。お前の主食は、人の幸せ。で、昔のお前の主食は、殺人鬼の笑顔」
「‥殺人鬼?」
「あぁ、そっか」
章は楽しいことを思い出したように無邪気に笑い俺を見つめる。そして青い光のような物を手の平に乗せ俺に差し出してきた。
「俺とお前が話せるのは時間が限られてる。‥一つお土産。また、逢おう"章大"」
青い光は俺を包んだ。
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