詩集３

旋律

ふと気付けば
いつも聴いていた旋律が
頭の中を駆け巡る

曲名も歌詞も忘れてしまった
メロディーとリズムだけが
頭の中で繰り返される

軽やかで優しげな旋律は
凍った私の心を
温かく溶かしていく

ゆっくりで寂しげな旋律は
まるで今の私のように
心に染み渡る

『僕だけを信じて…』
誰かが言っていた詞(ｺﾄﾊﾞ)
旋律と共に聞こえた気がした