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ふと我に返り避けるように店の外に出ると
彼に声をかけられた
｢ちょっと待って……｣
｢んっ？私のことか？｣
｢あぁ。これからどこ行くの？｣
｢………お前には関係ない｣
そんな会話をしてホテルに戻った
｢ウッ……ゲホッ…｣
ズル……
ホテルに戻ってすぐトイレに駆け込んで
胃の中の物を戻した
あの日からまともに食べられなくなって
人込みに行くとすべて吐いてしまう
私はトイレの壁に崩れるようにもたれて座った
こんな弱い体にうんざりする
ベットに潜ってもあの日の光景が夢に出てきて目を覚ましてしまう
起きた時には汗でべたついていてシャワーを浴び結局、甘ったるいカフェオレで気分をなんとか落ち着かせながら一晩を明かすしかなかった…
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