序 捨て狗

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身体が、動かない。 両腕が、右足が、力を込めようとする度に痛みだけを返す。 砕けた骨が、肉を噛んで悲鳴を上げる。 愛する婚約者。真尋の無事を確かめようとする僕の意識は、闇に沈んでいった。
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