そのまま過ぎ去れ3月

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兄ちゃんが一方的に話してる間に、俺は知らない場所に置いてかれてしまった。 え、何。 つか俺、兄ちゃんに抜かれてすげぇ怠い最中なんだけども。……兄ちゃん、何であんな上手いんだよ。 ここ何処。 振り返れば、そこには看板が立ってるので、目を通してみた。 「……日暮れ荘……って、寮と言うか下宿の民家みたいな? でも、普通の家っぽいんだけども」 目の前にはどこにでも有りそうな普通の一軒家が。 ただ塀んとこに『日暮れ荘』って言う看板があるのが、他の家と違うとこかも。 ……って言うか、管理人って何だ。 兄ちゃん、説明をください。 「あれ、入寮希望者?」 「へ……、うわっ、イケメン!!」 急に寮と称された一軒家から出て来たのは、イケメン。 オーラから美形、って超出てる。 おぉ……、兄ちゃん以外の生美形って初めて見たんだけど。 モデルとか俳優とかやってそう。 ぼーっと美形を見てれば、美形は一歩で俺と距離を詰める。 長いなぁ、足。俺も足長くなりたいんだけど。 「ジッと見られたら興奮しちゃうなぁ。ヤろ?」 「は、何がです……、んむっ!?」 美形な顔が近付いてきたと思えば、唇に何かぬめりとしたものが当たった。そしてそのままその感触が唇を分け入って、俺の舌を絡め取る。 舌に絡んでる、これって、もしかして舌? ん、じゃあ何、俺……キスされてるんですか!? 「んぁ……やめっ、ちょ……んんっ」 唇が一度離れた隙に拒絶を言おうとしたらまた唇を奪われる。しかも今度は頭を抑えられましたよ。 何ですか、この美形。 キス上手すぎ……つか、これ、俺のファーストキス、だよ、な? 「ん……柔らかくて美味しいね。ね、何で下着グチャグチャなの? あは、小さくて可愛い形、してるよ」 「な……っ!?」 いつの間にか美形の右手が俺のパンツinジーンズの中へ!? 「ベタベタなの興奮しちゃうなぁ。路上だけど、良いよね。興奮して勃起しちゃったんだぁ。挿れさせて?」 「やっ……だ、誰か、こ、ここに変態うひゃあ!?」 「乳首も可愛いピンク。あぁ、この体、オレ無しじゃ生きれなくしちゃいたいかも」 いつの間にかパンツ一丁にされてますよ、お母さん!! 路上で、男に、ち……言えないけど、舐められてるよ!? 誰か、この変態を通報してぇぇえ!!
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