出会いと慣れの4月
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出会いと慣れの4月

「――、何の用だ。電話をかけてくる暇があるなら、真面目に働いたらどうだ。 は? 若葉の作るご飯が食べたい? 何を贅沢言ってる。そっちで美味い飯でも食って我慢する、と言ったのはお前達だ。 部屋が汚い? ハウスキーパーでも何でも雇えば良いだろ。整理整頓すら出来ないと知ったら、それこそ若葉が心配する。わざわざこっちに迷惑をかけるな。 あぁ、若葉なら元気にやってる。奴らは若葉を気に入ってる程度だ、約一匹除けば貞操は安全圏だろ。 そうだな、もうすぐ学校も始まるし……分からん、あいつは昔から変わった輩に好かれやすいからな。また変な輩に絡まれるかも知れん。 ……そんなに心配するなら、祖父さんの口車に乗るな。馬鹿だろ。あんな場所の管理人やらなきゃ、俺の部屋に囲ってやるつもりだったと言うのに。 は? 若葉に携帯? 持たせても、お前達に番号なんて教える訳ないだろ。いい加減に子供離れしろ、今だって、現在進行形で俺に迷惑かけてると察しろよ。 若葉の声が聞きたい? ふざけたことを吐かす暇があるなら、手を動かせ。泣くな、鬱陶しい。精々、お前達の仕事を恨むんだな。 だから、俺は今、忙しいと言ってるだろ。何が悲しくて、お前達の泣き言に耳を貸さなきゃならない。もう切るから、半年は連絡を入れてくれるな」
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