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∞おにぎり教室∞
「おにぎり、、、」
この一言からはじまった。。。
∞おにぎり教室∞
「何?ワン〇゚ースのキャラのまね?」
私は弁当を食べながら言った。
今は昼休み。
昼休みだけ開放される屋上で私と星乃は昼食をとっている。
急に星乃がぼそっと「おにぎり」とつぶやいたから私はワン〇゚ースのあの方向音痴だけどなんかめちゃくちゃ強いキャラのまねをしたのかと思った。
「ちがうよ。俺はただ、、、」
「ただ?」
私は首を傾げた。
今日は天気がよく、日が照っており屋上ではいろんなグループを作りあちこち昼食をとっている。
真ん中の方ではバドミントンで遊んでいる人々もいた。
私はそんないろんな人がいる中星乃をじっと見つめた。
星乃は私がじっと見つめているのに照れたのか視線を私から下に落とし顔を真っ赤にした。
可愛い。。。
私は心のなかでつぶやいた。
「ただ何?」
私は問い詰めるかのように星乃に顔を近付ける。
星乃はもっと視線を下に落とした。
「か、からかわないでくれ!」
顔を真っ赤にした星乃は私に警告を出した。
私は星乃がマジ困ってるみたいだったから顔を元の位置に戻し、昼食をまた食べはじめた。
星乃は私の顔が離れたのを確認すると視線を私に戻した。
「おにぎり、、、いいなって思って。」
星乃は照れながら私を見ながら言った。
正確に言えば私が食べている『おにぎり』を見ながら言ったのであるが、、、
「これ?」
と私は手に持っているおにぎりを星乃に見せながら言った。
星乃はコクコク頷いた。
私は食べかけのおにぎりに目を向ける。。。
このおにぎりって言うかこの弁当は泰聖が作ってくれた弁当だった。
母:菜奈は朝、家に居ないほうが多く弘晶や泰聖がよく弁当を作ってくれる。
また、私は泰聖が作ってくれた弁当の方が好きだったりする。
弘晶が作る弁当って肉だけ!とか野菜だけ!とかだからなんか食べるとき飽きてしまうんだよ。
ひどい時は日の丸弁当の時だってあるし。。。
でも、作ってくれるので感謝しながら残さず食べます。
味も別に悪くないし。。。
泰聖が作ってくれる弁当は栄養バランスがとれてて何ていったって見た目がすごく綺麗!!まさに女子高校生が食べてそうな弁当を作ってくれるんだよね。
そんな泰聖が作った弁当を見ながら星乃は『いいな』と言ったのである。
いや、弁当ではなくおにぎりが、、、
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