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そんな俺の姿を見て私は笑いながらまた俺に水をかけた。
俺は避け切れずまともに麗香がかけた水を浴びた。
麗香は笑いながら俺から逃げていった。
俺は笑いながら逃げていく麗香の背中を見ていた。
麗香が振り向き、
「バーカ」
と俺をバカにした。
俺はそれにムカつき麗香に水をかけに海の中を走った。
そして、水を手ですくい麗香にかける。
麗香は俺がかけた水を巧みに交わし俺にまた水をかけた。
また俺はまともに水をくらう。
そんな遊びの繰り返し。。。
日はとっくに暮れ俺と麗香の顔は月夜の青い光に照らされていた。
俺と麗香は海からあがり、砂浜に座った。
麗香のせいでびしょぬれになった俺は夏の制服をギュッと絞る。
制服から麗香が俺にかけた水がたくさん砂浜に落ちていった。
麗香はまったくぬれてなく乾いたタオルで足を拭いていた。
波の声が耳に届き、心まで満たされていく、、、
「星乃?」
「ん?」
「また海に来ようね。」
「そうだな。。。次は水をかけてやる!」
「そう、うまくは行きませんよ~。」
未来への小さな約束。
また海に行きましょう。。。
それから、俺と麗香はぬれたまま自転車で帰りました。
夏の善い思ひ出。
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