Monochrome

3/11
前へ
/127ページ
次へ
* 「これから君のサポートをする、シロガネです。よろしく」  カメリアにモルモット宣言され、人外宣告をくらい、何か知らんが名前を与えられたオレは、目の前の男を不審がるしかなかった。  普通すぎる。  さっぱりした黒髪に細くて黒い目、スーツをきっちり着たこいつは、サラリーマン風な日本人にしか見えない。何だ、こいつ。  カメリアがアレだから、逆に怪しく見える。慰み所とか、妖怪とか言ってる店にこんなマトモなやつがいていいのか?  とりあえず、挨拶されたのでテキトーに返す。 「はあ、どうも」 「僕は彼女の雑用ですから、ホシクズさんも遠慮なくシロガネと呼んでください」  雑用がオレに手取り足取り教えられンのかよ。  カメリアがてっきり教えンのかとおもいきや、見知らぬこいつが来たわけだ。自称雑用係だが、信用できねェ。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加