イモオ

5/19
前へ
/31ページ
次へ
「こ、れ、だ、け?」 高瀬は一音、一音はっきりと発音すると、僕の頭をアスファルトへたたき付けた。 俺は痛みに耐えながら小さな声ですいませんと言った。 すると高瀬の手が止まり再び顔の前へ手が差し出される。 俺は財布から残りの四万円を高瀬へと渡した。 「最初からそうすりゃいいんだよ」 高瀬は笑いながら俺の上からどくと回りを見渡しながら叫んだ。 「もうこいつやっちゃっていいぜ!」 高瀬の言葉を合図に四方八方から不良達がゾロゾロとやってきて、俺を囲んだ。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加