第一章 才能

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「だから何度言えば解るのよ!」 バシーン… 乾いた音がなった 私の右頬がヒリヒリと痛くなる それを、左手で押さえる 「貴女はね!才能が無いの!人一倍練習しなさい!何この点数!?ちゃんと勉強するまで、部屋から出てはいけません!」 バタン 戸を思いっきり閉めた 私は『ハイ』と答え、左手で頬を押さえ勉強をした 私は、幼い頃から跡取り娘として英才教育を受けた だけど、才能が無く全て悪い結果を出す いつも、悪い点数を出すと、お母様から暴力を受ける だけど、"ココロ"が死んでるから何にも感じない ただ、教科書の内容をノートに書き続けるだけ 私は、何時までこんな事をやり続けなければいけませんか? 満点じゃないといけませんか? と毎日心の何処かで考え続ける 理由は無い ただ、無意識に
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