現実と虚像 …一日目…

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 現実と虚像 …一日目…

目覚まし時計の針が六時を指すと、けたたましく鳴り響いた。 翔子は隣で寝ている旦那を残し、一人キッチンへ向かうと、ぬるぬると朝食の準備をはじめる。 「それじゃ、行ってらっしゃあぃ!」 玄関でお弁当を旦那に渡し、チュッと送り出した。 「…っとぉ。八時まわってる!私も急がなきゃ!」 翔子は朝食の後片付けを済ませ、パートに出かける身仕度を始めた。
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