おわり~変わり者~

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ふいに、月はスクールバッグの中から、1枚の紙を取り出した。 ……折り目がくっきりとつき、今にも破れそうだ。 それは、月が初めて紙飛行機を飛ばした日に、最初に『彼』から返ってきた手紙だった。 ずっと、大切にしてきた。 これからも、大切にするだろう。 「月ー。」 どこからか、慧の声が聞こえてきた。 そして、複数の足音…、おそらく、慧と雀と燕と鶯のものだろう…、が聞こえてきた。
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