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「これで良し。」
つぶやいて、月は空を見上げる。
日はだいぶ傾いてきているが、まだ空は青い。
さぁ、ついに時が来た。
長年の疑問を解決するために。
月は、大きく右手を振りかぶって、勢いよく、紙飛行機を空へと投げた。
ゆっくりと空を舞う紙飛行機。
この日のために、長く飛ぶ形を研究してきたのだ。
少なくとも、1Kmは飛ぶだろう。
期待を胸に、月は紙飛行機を目で追う。
と、次の瞬間。
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