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隼人は、さっきのプチラッキーのこともあってか、混乱していて、目の前の人が非現実的なことを言っていることは気にしていなかった。
「・・・天使って夢に入るとかいう能力あるの?!・・・つか、ドンだけ似合わないキャラに変わってんだよ?」
「あっしは、兄貴を案内したり、いろいろ教えたり、育ててしゃべって協力して冒険する!みんなの(ry」
「スルーかよ。
しかもそこかむなよ。なに宣伝に切り替わってんだよ。ちゃんといえよ」
「すまないでがす」
「ようは、神に選ばれたっていうおれの案内役っていうことか?」
「しいて言うならそうでがす。しいて言うなら。べつになりたくてなったわけでなく、なんだか神の命令なんでがす」
「いや、おい、そこは素直にいうなよ!」
「とにかく、兄貴は選ばれたでがす、一緒に来るでがす」
「え・・・、どこに?!」
「神のところにでがす」
「ちょ・・・いきなりっておい・・・まぁ暇だしいっか」
隼人にはまだ何がなんだかよく分からなかったが、少し浮かれていたので、適当に答えてしまった。
「話がわかりますね、兄貴」
「その、裏取引中みたいな話し方やめろ。
んにしても、おれは何に選ばれたんだ?」
「もう、兄貴が途中で、夢から出て行っちゃうから、いえなかったんでがすよ」
「いや、お前の前置きがながすぎんだよ!」
「まぁまぁ。
・・・そう、兄貴は、
・・・神の子に選ばれたんでがす!」
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