2人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「神の・・・子・・・?」
「まぁ、そういわれてもわからないでがすよね?
詳しいことは神様から教えられると思うんでがすが、あっしにもよく分からんでがす。・・・とにかく神の子になれば、神の世界に貢献できるかもってわけでがすよ」
「むぅ・・・大天使の癖にあんま知らないのか」
隼人は、なぜだか、この人の言っていることを、もうほぼ信じていた。
多少疑問はあったが、こんなファンタジーの世界もあるんだな・・・とぐらいにしか思っていなかった。
「わるかったでがすね」
バサッ!
ミカエルは大きな翼を開いた。
「とにかく、神のところまで向かうでがす。あっしがつかんでつれてくから、落ちないように、でがすよ」
ガシッ、バサッバサッバサッ
隼人はつかまれて空の上へ連れて行かれた。
「え、ちょっ、おぉぉ~い!!いきなり連れてくなおい~~」
---------------
しばらくすると隼人たちは白いローブを着た人たちがたくさんいる、見た目はとても神秘的な、町のような場所に着いた。
「どこだ・・・ここは?」
「ここはゴッドサイドでがす」
「神に関してそうなまちだな、わかるよ」
「まぁそのとうりでがす。実はあっしの翼でも神のところには直接は行けず、ここから行かなければならないんでがす」
「まぁ、いくら上にいこうとも、神のところに行けるってわけじゃなさそうだしな」
「この町は神を知る町とも呼ばれてるでがす。
こんな空の上に浮遊してる町があるなんてすぐ見えちゃうように思えるでがすが、人間には見えないんでがす」
「え・・・?じゃぁ何で俺は?」
「それは、兄貴が神に選ばれる素質があるんでがすよ」
隼人はこれまで不思議に思っていたことを思い出した。
「おおぉ!!
・・・そういえば空の遠くのほうだが、何か黒い点があって、小さいころから気になってたんだ。親にきいても見えないっていわれて・・・」
「自慢しなくていいでがすよ」
「うるさいな。(何も反応せんのかい!)」
せっかくの隼人の期待は、崩されてしまった。
「まぁ少し休憩してからいくでがすか」
「おう、そうだな」
最初のコメントを投稿しよう!