春の夏乃ちゃん

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  「ええっ、と……」  わたしは彼の全体(というか、全身)をもう一度よく見てみた。  やっぱり……色が薄い。というか、向こうが若干見えている…… 「あの……透けて、ますけど」  恐る恐る口にしてみた。すると、  ――はははっ!――  ……あの、なんで笑うんですかね。  
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