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待ち合わせ相手の前まで辿り着く。最初に口を開いたのは仁だった。 「お待たせ。けっこう待ったか?」 「ううん。私が少し早く着すぎたせいだから」 女の子らしい女の子。今日はニット帽を被っている。容姿の良い仁が隣に立つと、余計に可愛さが増していく。 この2人といつも一緒に居ると、何だか俺がへこむんだよな。 俺はその女の子の事を見て口を開いた。 「おはよ。真文」 「おはよー。和也」 工藤真文。この子が俺と仁と高校時代から仲が良かった女の子だ。 高校時代はその可愛さから、沢山の男子に言い寄られていた。 成績は仁に並ぶぐらい良いし、そして可愛さだけじゃなくて性格もいい。 まさに理想の女の子だ。 「先生のところに池袋の穴の話を聞きに行くんだよね? 私もあの穴は興味があったから本当に楽しみ」 いつまでも続くか分からないけど、二人とも俺にとっては勿体ないくらい良い友達だ。
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