幻影の侵略者

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「な、なんだ! 今のは!」 何ていうか……高い場所からずっと落ちてきたんじゃなくて、空に突然出現したような感じだった。 本当に流れ星だったのか? 空に線を描くようにして、、そのまま森の中へ消えていったような感じだった。 あんなの見たの初めての経験だ。 一体、今のは何だったのか……? 今のを見た人は他にどれだけいるんだろうか? 気が付けば、靴を慌てて履いて玄関から飛び出していた。 普段は、こんな事しないのに。 あの光が何だったのか確かめる為に走り出していた。 もしかしたら、光の屈折とかで自分の目が錯覚を起こしただけかもしれない。 それでも、そこまで行って確かめてみようと思ったんだ。 息を切らしながら、山の方を目指して走っていく。 山の麓に着いた俺は、両手の平を膝につけて肩で息をした。
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