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一日の終わり
花屋の入口を開けてまず俺が先頭をきる。その後ろに翔がつづく。
花屋の雰囲気は悪くない・・・俺はすぐさま花ではなく回りの店員を見渡す
客が俺達の他に一人、奥に店員らしきおばさんが一人。
栄太「どの娘?」
小声で翔に尋ねる。
翔「・・・・・」
小動物が天敵から身を案ずるように回りを見渡す翔。
栄太「いないの?」
翔「いない・・・」
とその時。
女店員「いらっしゃいませ!」
背後から大きな声で女の子の店員が入ってきた。どこかに買い出しにいってたようで片手には袋を持っている。
女店員「あっ!今日も買いに来てくれたんだ?」
翔にむかって問う彼女。
翔は後ろから刃物を突き立てられたように固まっている。しかし彼女は後ろ姿で翔とわかるほど、やはり翔の一ヶ月の行動はある意味怪しく印象に残っていたんだと感じた。
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