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「当たり前やけど、将棋の駒ゆうのは敵陣(上3行)に入ったら『成り』するんや。裏返すゆうことやな。
そうなると可動範囲が広がる駒があるねん。それを考慮したんが次のようになんねん。
987654321
○歩○金○○○○ゼ1
ン○○○○歩角○○2
ブ○歩○○○○○歩3
○○○○飛○○○○4
歩○○歩○○金桂○5
○○銀○○タ○○○6
○○王○○角○○香7
○○○○○桂歩香○8
飛○○○○○○銀セ9
ほら、残ったのは5文字だけや!
上から順に読んでいくと…
『ゼ ン ブ タ セ』
そう、『全部足せ』や!
何を足すかゆうのは、もともと9×9の表や…九九の表をこの数字のように当て嵌めると、
ゼのところが1
ンのところが18
ブのところが27
タのところが24
セのところが9
それらを全部足すと…
『79』や。
これはなんの数字かゆうと…
フウ、頼むわ。」
笑顔でフウにバトンを渡すワコ。
「え!?私!?
う、うん…。79っていうのは番号なんです…。
高校の化学で覚えてて…。
原子番号です。79が原子番号なのは、そう『Au』。『金』ですっ!」
「つーまーりー」
ワコは右手に金色の剣を構え…
「この『黄金の剣』が!扉を開ける『真実の剣』ゆうことやぁ!!」
鍵穴に剣を突き刺したワコは、得意げな顔で村長らを見つめる。
鍵が開いた音がした。
「「大正解ーー!!」」
ワコとフウはハイタッチをした。
周りはみな拍手をしていた。
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