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「リンくーん、フウちゃーん!」
(誰だ?)
「あ、ゾロくん!」
(誰だこいつ?)
「どうしたのリンくん、まだ僕のこと覚えてない?」
黙るリン…。
「お兄ちゃんのクラスにこの前転校してきた斎木 ゾロ(サイギ ゾロ)君じゃない!」
「…あぁ!」
(あの無駄に話し掛けてくるやつか)
「早く覚えてくれると嬉しいな。」
「あぁ。」
「じゃあゾロ君、一緒に帰ろうよ!いいでしょ?お兄ちゃん?」
「あぁ。」
「ありがとう、リン君、フウちゃん!」
(こいつ、フウと仲良くなりたいんだな?別にいいけど…
すでに名前知り合う仲らしいし。別にいいけど…)
リンは、再び漢和辞典に目を戻した。
仲良しのフウとゾロ
漢和辞典と仲良しのリン
リンは精読できて、フウは話し相手が出来て嬉しい
だが、リンの精読を破壊する発言がリンの耳に入った。
それはゾロの言葉。
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