春★★ 京

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初めのうちは頑なだった彼女が、次第に京に笑顔をみせはじめたころ、京は試しに言ってみた。 「俺、由香のコト好き…かも」 京は今までにたくさんの女の子に告白されてきた。しかし彼女たちの前でも京の寂しさは紛れなかった。 由香とは隣の席で、部活も同じで、由香になら素の自分も受け入れてもらえる気がした。 「あたしも…好きだけど自信ない…」 由香はうつ向いて呟く。 「なんで?由香も俺を好きならいーじゃん!決まり!」 京は半ば強引に言った。由香はばつが悪そうに、そして嬉しそうに、笑った。 由香の笑顔の横で俺も素直に笑いたい。 京はぼんやりと思った。
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