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廊下の途中で突然、美月は後ろからタックルされる。
「よぉ、さっき寝てたの?」
危うく倒れそうになる体を支え、美月は豊を睨む。
まだあどけなさの残る女の子のような笑顔で豊は笑った。
「もしかしてまたヒトメボレってやつ!?」
「馬鹿!違うし!!あっちいけ!!」
豊は悪餓鬼みたいに走っていった。
豊と美月は中学が同じでよく二人で悪戯ばかりしていた。悪友。この言葉に尽きる。
可愛い顔立ちから女生徒にからかわれていたが、中身は以外と男らしい。というか単なるスケベである。
中学時代は美月と一緒になって女の子のスカートをめくったりしていた最低野郎だ。女のくせにそんな事してた美月も変だが。。
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