春☆☆美月

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担任のくだらない話を聞き、下校となった。 「相原さん、落としましたよ」 帰り支度をしている美月の後ろの席からふと呼ばれた。ワンレンの艶やかな髪が腰まで届きそうな女の子が、美月のボールペンを差し出した。名前は確か… 「江藤…さんだっけ??ありがと」 「ぁ!さやかでいいです」 「私も美月でいぃよ!よろしくね」 「こちらこそ!また明日ね!」 そういってさやかは頬をぱっと染めて教室を出た。 純情無垢。そんな言葉の似合いそうな女の子。美月には少し苦手なタイプだった。
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