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「美ぃ月!部活見にいこうよ」
廊下から元気な声が聞こえてきた。ショートカットで少しつり気味の大きな瞳のルイが手をふっている。クラスの何人かが振り返ってルイを見た。それくらいルイは容姿端麗である。
「今行く!剣道場中庭のあっちだったよね?」
「うん!」
美月とは中学時代剣道部でずっと一緒で、親友と呼べる仲だった。高校に入り、別々のクラスになってしまったが、高校でも剣道部に入部しようと約束していたのだ。
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