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美月「それでも彼女は待ったわ。彼がきっと戻って来てくれると信じて。だけど、何年経っても彼は戻って来なかった。
彼女は幸せな気持ちで書いた恋の詩を書き直したの。今度は怨みの気持ちを込めて…。」
嬌「彼女が可哀相だよ!!!」
美月「…うん。彼女は子供を育てながら何年も頑張った。子供だけが、その時の彼女の支えだったの。だけど…その子供は病気で死んでしまった。」
嬌「う…そ……」
美月「そのショックで彼女は食事を取らなくなった。でも…飲まず食わずでは一週間が限界だったの…。
謡う事が好きだった彼女は、生涯最後に…と詩を謡った。最後の彼女の歌声は透き通るように綺麗だったらしい。」
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