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美月「その歌声は毎晩聴こえてきたわ。本当に綺麗な歌声で、毎晩聴いているうちに夫婦は詩を覚えた。そして、夫婦は何気なく詩を謡ってしまった。」
嬌「えっ…それじゃあ…」
美月「夫婦は歌詞の通りに死んだ。いえ…"殺された" の。」
嬌「殺された?」
美月「うん。彼女の怨念に…。」
嬌「何で詩を聴いても死なないの?」
美月「歌詞は彼女の憎しみの表れ。それを他人が気安く謡うって事はね、彼女を貶すも同じ。」
嬌「じゃあ、聴くだけにすれば大丈夫って事だよね?」
美月「そうだけど…綺麗で残酷な歌詞に同情して謡っちゃう人が沢山いるの。」
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