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「アナタは不思議な人ね…」
彼女は赤い目を擦りながら微笑んだ。
「え、ぁ…」
僕は彼女の微笑みに目がはなせなかった。
「君はなんでここに来たの?」
「え?あー、散歩?」
「ふふ、なんで疑問系?」
自殺しに来ました☆
なんて言えるかぁああぁぁ!
「ふふ、アナタも私と一緒なんでしょ?」
「え?ち、違うよ…」
「ふふ、うそつき…だってここ
飛び降り自殺スポットだもん…」
飛び降り自殺スポットってなに!?
まぁ、どうでもいいとして
「へぇー、それは偶然…」
「ふふ、『それは』ってことはやっぱり私と一緒だったね」
「あ、はい…」
僕は正直に認めることにした。
うそを突き通す自信がないからな…
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