始まりはいつも突然に

5/5
前へ
/41ページ
次へ
僕はここにきた、自殺しようとした理由を話すことにした。 「もう生きる理由がなくなったから… 友達って言える友達も片手で数えられるくらいだし… 両親もいない」 「両親は亡くなったの?」 「僕は捨て子なんだ、生まれてちょっとしてすぐに施設の前に捨てられた… …」 僕が一方的に喋り終えると彼女は暗い顔をしていた。 「で、君はなんでここに?」 「え、それは…秘密!」 「はぁ!?」 僕が反抗するより早く彼女は僕の言葉を遮った。 「そんなことより自己紹介が先だよ!」 そんなことって… 「私は九重院 真理亜 アナタは?」 「僕は辰川 総」 「総か、よし!今から私の家に来なさい!私が生きる理由をあげるから!」 生きる理由ね… 行ってみるか…… 「拒否権はないんだろ?」 「もちろん!」 こうして僕は九重院 真理亜の家に行く事になった。 ……ここまでが昨日の話し。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加