雨の運び屋

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   そんな彼女をじーっと眺めるていると、俺はあることに気付く。 「っ!?」  思わず、目線を逸らしてしまった。 「どうしてんですか?」 「先輩、なんか、エロい」 「はい? ……あ」  制服であるYシャツが雨に濡れ、彼女の透き通った肌が、下着と共に透けてさらされていた。 「えっと」  そのシャツ一枚しか着ていないためだ。お嬢様先輩は意外とグラマーな事に気づかされた。 「しょ、しょーがない、こんな事もあろうかと。こんなものをご用意しました」  例のバックからタオルを取り出し、濡れた先輩の頭に布を被せる。 「あ、ありがとうございます」 「いえいえ」 「「……」」  無言の時間がしばらく続いた後、俺はある事を切り出した。 「先輩、今何を考えているんですか?」 「……」 「当てて差し上げましょうか?」  彼女は少し反応は見せたが、まだ無口になったままだった。 「あの男の事、なんでしょうね」 「へ?」 「先輩が、彼の事を好いているのはわかってますから」 「ち、違います!」 「否定する事ないですよー」 「違うんです!」  今度は身体を近づけて、俺の腕を掴んで抗議してきた。彼女の透けたあれが目に入る。  
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