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ごめんね、ヒロ。
ごめんね…。
こんなに優しい人を傷つけて、裏切って…。
憎むどころか、最後まで優しかった。
あたし、忘れない。
ヒロのこと、ずっと忘れないから……!!
あたしはさらに声を上げて、膝に顔を埋めるようにして泣いていた。
タクシーの運転手は、フロントミラーから心配そうにチラチラとあたしを見ている。でも今のあたしはそんなことに構う余裕もなくて、悲しみの分、思いきり泣いてしまいたかった。
Bye-bye、あたしを愛してくれたヒロ。
ありがとう。
ありがとう…!!
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