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「慎也とのこと、聞いた?慎也、瑠生の彼氏だったの…。私が慎也を、好きになって…、慎也も、私を選んでくれて………嬉しかったよ。でも…瑠生が、口を聞いてくれなくなるんじゃないかって思うと、……恐かった…。顔向けなんか、出来ないよ…。でも…瑠生は、笑って背中を押して……美衣が幸せなら、それでいいんだって、言ってくれたの…」
美衣の瞳に涙が溢れた。
「瑠生はいつも、我慢しちゃうんだ……。匠が、そう言ってたよ」
美衣はヒロを見て苦笑した。
「…だから、分かったんだ。どうして、匠がずっと瑠生のそばにいたのか。私は、小さい頃からアレルギー持ちで、体が弱くて、いつも両親に病院へ連れていってもらってた。すぐ泣いて甘えて、ママを独り占めしてたんだ。
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