6 宿敵・カルテロ

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カルテロの鞭は、容赦なくあたしの背中を何度も何度も打ち続けて、鈍い音だけが部屋に鳴り響いていた。 やがてあたしはぐったりして、目を開けることも出来ずにいると、カルテロは我に返り、少し髪が乱れていることに気づいて髪をかき上げた。 「許すものか…!匠……!来い!!私がこの手で殺す。その後、この女もボロボロにして、殺してやるからな……!」 * あたし、ニューヨークに帰ってきたんだ…。 もうここに帰ることはないと思ってた。 ダディもママも、もうここにいないのに…。 あたし…ここで死ぬのかな。 助けてよ、匠。 ううん。駄目だ。 やっぱり来ないで…! 助けにきたりしちゃ駄目…。 あいつに、殺される…!!
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