4 約束

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寝起きの冷えた体に、42度の熱いシャワーが突き刺さり、やっと目が覚めて来た。 まさか、ボスと寝るなんて………。 でも、全然イヤじゃなかった。 ボスのキスは優しくて、大切なものを扱うように、最後まで、何度も、優しく抱いてくれた。見つめる熱い瞳。キスのたびにあたる髭も、耳たぶに触れる唇も、全てがなんだか愛しい。 え?…愛しい……? なんだろう………。 この気持ちは一体、なんなんだろう…。 * あたしは、裸にタオルを巻いてバスルームから出ていくと、ベッドで匠が座っていることに気がついて、 「げ?!匠?」 と言って硬直した。匠はグレイのセーターにスラックスを履いていて、煙草をふかしていた。あたしは、驚いてタオルをしっかりと両手で押さえて、 「い、いつ戻ってきたのよっ!!」 と怒鳴るように言うと、匠はそんなあたしを見て眉をひそめた。 「あのなぁ。ここは俺の部屋だ。外で電話してただけだ」 と匠が言うと、あたしは匠の足元に散らかっている自分の下着や服を見て、 「そこどいてよ。服着るんだから」 と言って匠を睨むと、匠は煙草をくわえながら足元の散乱した服を見た。
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