4 約束

4/19
前へ
/276ページ
次へ
すると、匠はあたしのブラジャーを拾って差し出すと、 「ほらよ」 と言うと、あたしは頬を赤く染めながらブラジャーをひったくって、 「このエロボス!!」 と怒鳴ると、匠は吹き出して笑って、足元にあるあたしの服をまとめて拾い、あたしの前に放り投げた。 「早く着替えろ。なんならブラ付けるの手伝おうか?俺、綺麗な谷間を作るの上手だぞ」 と余裕の笑顔でキャメルをくわえながら匠が言うと、あたしはまた匠を睨みつけて、 「変態!!結構よ!!」 と言って服を拾い、洗面所に駆け込んだ。匠はあたしに背中を向けながら、肩を揺らして笑っていた。 あたしは、下着をつけて、肌色のストッキングに素足を通して、クリーム色のハイネックのセーター、そしてミニのベロアのスカートを履いた。髪は長いから、乾かすのに時間がかかる。 あ、化粧…! と思っていると、洗面所のドアが開いて、匠は眉をひそめて立っていた。 「遅い!!」 と匠が怒鳴ると、あたしも驚いて頬を膨らませて匠を睨みつけた。 「うっさいなっ!あと化粧だけだよ!」 と負けずに怒鳴ると、匠はあたしのリュックを投げつけた。
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

578人が本棚に入れています
本棚に追加