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「待ってください!!もう飛行機ないですよ!落ち着いてください!!俺にもっと、詳しくわかりやすく説明してください!!」
「話してる時間なんてない!離せッ…!」
と俺はヒロの腕を振り払って出ていこうとすると、
「匠さん…!」
とヒロがさらに呼び止めた。が、突然誰かが俺の頬を平手打ちして、俺とヒロは驚いて《その人》を見た。
「匠、やっぱりパニくってるわね」
そう言って現れたのは、遥だった。
*
事務所に再び戻り、遥は俺の肩を押してソファに座らせると、コーヒーをいれて俺とヒロに出してくれた。
「瑠生がアメリカに連れていかれた。となれば、匠は、アメリカに行くことを望むでしょう。だから、新たなミッションが言い渡された。香織さんから、私が一緒にアメリカについて行くように言われたの」
と遥が言うと、俺とヒロは驚いて遥を見つめた。
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