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ぼんやりと空を仰ぐ。
今は秋。僕の住んでる所は北の方で、もう冬の匂いすらしてる。
「アキ。アキラ。何してんだ?」
にゅっと覗き込んで来た顔は美形。いきなりのアップにびっくりして、僕は大袈裟に肩を跳ねさせた。
「シュウ。あのね、空見てた」
「あっそ。ンな事どうでも良いから、そろそろなんだから支度しろよ。」
美形の…シュウは、いつもぶっきらぼうで、ツンケンしてて、よく怒ってると思われがちだ。
ペシ、と軽く頭をはたかれて、僕は眠い目を擦りながら立ち上がり、背を向けて何処かへ行こうとしているシュウの後を追った…。
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