Act.1 出会い―Boy meets Girl―

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そのロボットに関心して周りをうろついていると、何かが開くような音が僕の背後から聞こえた。 音がした方を振り向いて見ると、さっき見た時には閉じていた、ロボットの腹部にあたる場所のハッチが開いていた。 「さっきまで閉じてたのに急に開くなんて……」 中が気になって覗いてみると、そこには誰かが倒れているようだった。 「あれは……女……の子……? 何でこんなロボットに女の子が乗ってるんだ?」 「……ん…………」 「意識はあるみたいだ……」 中に入り、その少女を抱き起こした。 「君、大丈夫?」 「……? あなたは誰……?」 「僕? 僕は士。馬奇士。君は?」 「私は…レイナ。それよりここは危険だから、あなたは逃げた方が……」 「危険? それに逃げろって……。さっき周りを見た時は誰もいなかったし、女の子をおいて逃げるなんて出来るわけないだろ!?」 「もうすぐ来るから……。そしたら、あなたまで巻き込んじゃう!」 「来るって何が?」 「敵よ」 「敵?」 彼女の言ってることが、その時、僕には理解出来なかった。 まるで僕と彼女のいる世界が違う気がした。 というより、僕が違う世界に紛れ込んでしまった気がした。
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