_

3/6
前へ
/8ページ
次へ
そういえば、家族はどうしているのだろう?元気でいるだろうか?机の横に置いた鞄から便せんを取り出すが (今さら手紙を書いたところで…。)という気持ちが心に浮上してくる。 結局、手に取った便せんは机の上に放り投げた。 ふぅと一つ、ため息をついて少し黄ばんだ障子を開ける。すると心地よい風が部屋の中に入ってくる。 真っ暗な空の中には、小さくも大きくもなく『君』がいた。 「…やぁ。こんばんは。」 空に浮かぶ『君』は雲一つない夜空にぽつりと一人でただ光り輝いていた。 『君』の光は私を明るく照らし出していた。  
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加