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そういえば、家族はどうしているのだろう?元気でいるだろうか?机の横に置いた鞄から便せんを取り出すが
(今さら手紙を書いたところで…。)という気持ちが心に浮上してくる。
結局、手に取った便せんは机の上に放り投げた。
ふぅと一つ、ため息をついて少し黄ばんだ障子を開ける。すると心地よい風が部屋の中に入ってくる。
真っ暗な空の中には、小さくも大きくもなく『君』がいた。
「…やぁ。こんばんは。」
空に浮かぶ『君』は雲一つない夜空にぽつりと一人でただ光り輝いていた。
『君』の光は私を明るく照らし出していた。
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