戻れない過去,似ていた未来

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幕府からの命令は血生臭い物が日に日に増えていった そして秘光隊結成五年目 幕府は秘光隊を裏切ったのだ 理由は秘光隊があまりにも幕府の秘密を知りすぎたから 身勝手すぎる理由だった 舞達女は牢屋に入れられた そして幕府から舞達女にある条件が告げられた 「山中や他の男を皆殺しにされたくなくれば何でも言うことを聞け」 舞と同じく捨てられていた所を山中に助けられた女達は当たり前のように条件をのんだ それから生き地獄が始まった 奴隷のように命令され 少しでも気に入らないと暴力を振るわれ 犯されるのは当たり前 金に困った時は売られた女もいた 舞は変わらず観察をやっていた。腕がいいからだ どれも死にかける観察 しかし舞も女達も山中や仲間ためと耐えていた そしてそれが半年続いた さすがに耐えられない女も出てきていてそのたびに舞は励ましをしていた 舞「もしかしたら売られた方が楽かな…」 こう考えた舞は耐えられなくなった女から密かに遊女などに売っていた 「舞さんも来ましょう」 売る女に別れ際必ずこう聞かれた しかし 「私は山中さんを助けなきゃいけない。それに私は体が傷だらけだから無理なんだ…私は大丈夫…必ず山中さんを助けるからね」 こう言っていた 舞の痩せ我慢だ 大丈夫ではないでも山中を助けたいという気持ちの方が大きかった
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