戻れない過去,似ていた未来

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そしてあの日がやってきた 舞は観察を終え掴んだ情報を知らせるために幕府の幹部の部屋にきていた 舞が部屋の外から声をかけようとした時部屋から会話が聞こえてきた 「それにしてもいい女が多いですね」 「あぁ秘光隊だったやったなんだよ」 「秘光隊?忍びの集まりのですか?」 「そうだ」 「忍びの連中がよく言うことを聞きますね」 「秘光隊の男どもを人質にとってあるからな」 「なるほど!それなら仕方ないですね。で、その男達は牢屋の中ですか?」 「まさか!ここに連れてきた時点で皆殺しにしたよ」 ―――――え?――――― 「じゃ女達を騙しているのですか?」 「あぁもうとっくにこの世にいない奴を人質とってるんだ」 「アッハハハハ!それはそれは可哀想に」 「クックックだろ?生きてると思って言うこと聞いてんだ。ただの馬鹿だ」 「アッハハハハハハ」
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