失敗

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失敗

隼人と付き合ってから、1週間。メールなどはしていたが、私は異変に気がついていた。メールを送っても返ってこない、メールしていても「うん」や「そうだな」ばかりで恋人としては疑わしくなっていった。そんな私は、ある日隼人に言った。「今日一緒に帰らない?てか遊ばない?」 そう言うと隼人はニッコリして「いいよ」と言った。 私はなぜかものすごく嬉しかった。 二人で数少ない会話をしながら歩いていた。 すると隼人が「てかどこで遊ぶん?」私は黙りこんだ。自分の家で遊びたかったけれど、おばあちゃんが家にいるので嫌だった。そんなことを思っていたら隼人が「俺ん家くるか?運がよければ誰もいないよ」私「じゃあ隼人ん家で決まり!」そう言って隼人の家に向った。 隼人の家には運が良く、誰もいなかった。私は初めて彼氏ができて、初めて彼氏の家に入った。 隼人の部屋に入り二人とも座り込んだ。するといきなり隼人が私の唇にキスをしてきた。最初は普通のキス、次にディープキス、隼人のキスはファーストキスの私でもビックリするほど上手かった。 すると隼人の舌が耳へ首へ、そして胸にいった。私は横になり、じっと黙り込んでいた。 私はいつの間にか寝てしまったらしく、起きたら隼人が「おはよー!」と機嫌良さそうに言ってきた。 何をされたのかはわからなかったが、隼人は信じていた。 しかし私は失敗した。この男の本性を私はまだ知らなかったのだ。
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