何が悲しくて久我の恋人になんて…

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「どうした?」 「め…目黒」 声がして、後ろを振り向いたら、 そこには目黒が居た。 「何か悩み事か?」 「あ…」 好きな目黒。 彼に俺の気持ちがバレない為に 久我と… 「俺で良ければ、聞くよ?」 「目黒…」 言えないよ。 目黒が好きなのに、久我と付き合う事になったなんて。 それの悩みなんて。 「だ…大丈夫。何もないから」 「…」 「め…目黒はこれから部活とか?」 「…ん?ああ」 「そう。頑張ってな」 「ああ」 「じゃ、俺はこれで」 目黒ともっと話したいのに、 後ろめたさで逃げようとしたら 「須藤」 ビクッ! 「な…何?」 「…」 何も言わない目黒。 「目黒?」 下を向いてた目黒は顔を上げて 「あのさっ!き…」 「目黒~!」 「…部長」 「何やってんだ?始めっぞ」 「はい!」 目黒は再び須藤を向き 「行く…な」 「あ…うん」 行ってしまった。 目黒は何か言おうとしてたけど、 何を言うつもりだったの?
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